Sustainability 持続可能性

日本での取り組み:
最適な農薬とその使用法

農薬使用量を75%低減

バイエル クロップサイエンスが現在の形で設立されたのは2002年です。当初、バイエル クロップサイエンス株式会社で登録されていた有効成分は50種類でしたが、その後、新たな有効成分を農業の現場に次々とお届けし、2021年にその数は68種類となり、順次新しいものに置き換えてきました。食品添加物や農薬など、食品の生産過程で意図的に使用されるものの安全性指標としてはADI*が用いられますが、この数値が大きなほど急性毒性が低いとされています。クロップサイエンスではこの約20年間で、ADIが大きな有効成分の比率を増加させてきました。これは、単に使用できる製品数を増やしただけではなく、より安全な新製品を農業の現場にお届けしてきたといえます。

Acceptable Daily Intake: ある物質について、人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとしても、健康への悪影響がないと推定される1日当たりの摂取量を示す。通常、1日当たり体重1kg当たりの物質量(mg/kg 体重/日)で表される。
(厚生労働省 食品安全情報 食品関係用語集より https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/glossary.html#k-03)

登録有効成分数とリスク換算出荷量の推移

農業就業人口とその平均年齢の推移
農業就業人口とその平均年齢の推移
農業就業人口とその平均年齢の推移

ADIはヒトに対する安全性の指標の1つとなります。数値が大きくなるほど急性毒性が低く、より安全性が高くなります。バイエル クロップサイエンスでは、20年間でADIの大きなものに製品を置き換えてきました。リスク換算使用量(ADIに基づく換算係数*×出荷量)で、約20年間で75%リスクを削減しています。

「みどりの食料システム戦略」における化学農薬使用量(リスク換算)について
https://www.maff.go.jp/j/council/sizai/nouyaku/attach/pdf/27-9.pdf

新規剤によるリスク換算使用量の低減

新規殺虫剤による使用量低減
新規殺虫剤による使用量低減
新規殺虫剤による使用量低減
新規線虫剤による使用量低減
新規線虫剤による使用量低減
新規線虫剤による使用量低減

85%以上の使用量低減

バイエル クロップサイエンスは、より環境やヒトに調和した農薬とその使用法を常に開発しています。2020年より提供しているテトラニリプロールは、従来のイミダクロプリドと比較しADIに基づく換算でリスクを約4分の1まで減少可能になりました。また、2018年に新規殺線虫剤として登録されたフルオピラムは、同じくADIに基づいたリスク換算使用量を市場平均の約10%まで削減可能になりました。私たちは革新的な製品を投入することで、さらなるリスク削減を目指していきます。

日本での取り組み